今日から何回かに分けて簿記の基礎の基礎部分について、軽く解説していきたいと思います。
テキストのはじめのほうに載っている内容ですが、本当に必要で重要なところに重点をおいて書いていきますね。

今回は「簿記ってなにさ」というところです。

「簿記」とは、帳簿に記入することをいいます。 
帳簿というのは、ノートだと思ってください。
 
お店や会社(まとめて企業といいます)は、日々、モノを買ってきて、お客さんに売っています。それ以外に、従業員に給料を支払ったり、電気代を支払ったり…といろいろな取引を行っています。この日々の取引を帳簿に記録していくんですね。これが簿記。


では、なんで帳簿に取引を記録するのか?
 
…最終的に1年間で、どれだけ儲けたかを把握するため、です。あとは、一定時点(12月31日とか3月31日とか)において、どれだけ企業に現金や預金、借入金といった財産(正の財産も、負の財産も)があるのかを明らかにするため、です。

なんで、儲けを計算したり、財産の状況を明らかにする必要があるのか?
 
…一番、イメージしやすいのは、「税金を計算するため」でしょうか。これは主に「儲け」のほうですが。
お店も会社も、儲けが出たらその儲けに対して税金がかかります。この税金を計算するために、儲けを計算する必要があるのです。

また、たとえば銀行からお金(運転資金)を借りようと思って、銀行さんに「お金貸してください」と言ったとしましょう。銀行さん、なにをすると思いますか?
 
「この人(会社)にお金を貸しても大丈夫だろうか」、「いくら貸しても大丈夫だろうか」といったチェックですよね。どれだけ儲ける力があるのか、いま時点で、どれだけ、どんな財産があるのかをチェックして、お金を貸すかどうか、貸すならいくらまで大丈夫かを判断するのです。
 
株式会社の場合には、株主や投資家に会社の状況を知らせる必要があります。そうじゃないと、投資家は「この会社に投資して大丈夫か」を判断できないからです。
 
また、「株主」というのは、実際に株式を買ってくれた人をいいます。ちょっと難しくなりますが、株式会社は、株主からお金を出してもらうことによって、お金を集めて、それを使って会社を運営していく、という仕組みをとっています。
 
ですから、お金を出してくれた人に、「あなたのお金を使って、これだけ儲けましたよ」とか、「いま、会社にある財産はこんな感じです」といった報告をする必要があるのです。

つまり、企業はほかの人(税務署、銀行さん、株主、投資家、その他)に、儲けや財産の状況を報告する必要があるから、その前提となる取引を帳簿につける=簿記が必要となるのです。
 
 
ちなみに、儲け(黒字や赤字)のことを経営成績、財産の状況を財政状態といい、経営成績は損益計算書(そんえきけいさんしょ)、財政状態は貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)という書類によって報告します。なお、損益計算書や貸借対照表をまとめて財務諸表(ざいむしょひょう)といいます。
 
損益計算書、貸借対照表ということばは、簿記をするうえで非常に重要なので、おぼえておいてください。
漢字でも書けるように。
 
試験で出題されることはないですが、簿記をやっている者がこれらのことばを知らないと、ちょっと恥ずかしいので…


☆まとめ☆
①日々の取引を帳簿に記録するのが簿記
②儲けや財産の状況を報告する必要があるから帳簿記録が必要
③経営成績(儲け)は損益計算書、財政状態(財産の状況)は貸借対照表
 で表す 

 
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