ど~も弟子です。

もう初夏ですね。これから熱くなっていきます。
皆さん体調は大丈夫ですか?

6月は日商簿記があります。
学習も大切ですが、体調管理も大切。試験は体調管理も含めて試験ですからね。

さて、日商簿記もいよいよ直前。
この時期に何をやれば良いのか悩む方も多いと思います。

そんな時は、新しい知識より、曖昧な知識、苦手な知識の整理です。
整理がつくことで点数も伸びたり、安定したりします。新しい知識を入れるよりずっと大切。

今日は日商簿記3級の範囲で、みなさんが少し苦手意識がありそうな論点をいくつかピックアップしました。
苦手なところは早くやっつけちゃいましょう!

《商品の記帳方法》

日商簿記3級では、商品を仕入れたり、売り上げたりしたときの処理方法を2つ学びます。

分記法と三分法ですね。

パッとこの2つの記帳方法の違いが思いつきますか?




分記法は、商品勘定商品売買益勘定で処理する方法、三分法は、仕入勘定売上勘定繰越商品勘定で処理する方法でした。

具体的に…

「商品200円を掛けで仕入れ、その後300円で掛け販売した。」

このような場合を【分記法】【三分法】どちらも考えてみてください。

【分記法の場合】

仕入時

(借)商   品 200 (貸)買 掛 金 200

販売時

(借)売 掛 金 300 (貸)商   品 200
                  (貸)商品販売益 100

【三分法の場合】

仕入時

(借)仕   入 200 (貸)買 掛 金 200

販売時

 

(借)売 掛 金 300 (貸)売   上 300

となります。

《諸掛り》

「諸掛り」って言葉覚えてますか?

商品を取引先に発送するさいにかかる運賃などの費用。
では、この諸掛り。どんな諸掛がありますか?




商品を仕入れるさいにかかった費用である【仕入諸掛り】と、商品を売り上げるさいにかかった費用である【売上諸掛り】が挙げられます。

ただ、【諸掛り】を理解するには、もう1ステップ必要。それは、負担関係。負担関係がきちんと整理つかないと、【諸掛り】を正しく理解したとは言えません。きちんと整理できてますか?

【仕入諸掛りの場合】

当店が負担する場合は商品の仕入原価に含めて処理します。

また、先方負担の仕入諸掛りを立て替える場合は立替金勘定で処理を行うか、買掛金勘定を減額します。

【売上諸掛りの場合】

当店が負担する場合は発送費勘定として処理をします。

また、先方負担の売上諸掛りを立て替える場合は立替金勘定で処理を行うか、売掛金勘定に含めます。

「諸掛り」について一気に説明しちゃいました。

では、せっかくなのでここも具体的に考えてみましょう。

まず「仕入諸掛り」から。

「商品200円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、引取運賃40円を現金で支払った。」

ポイントは引取運賃の負担関係です。

【仕入諸掛り-当店負担】

(借)仕   入 240 (貸)買 掛 金 200
             (貸)現   金 40

【仕入諸掛り-先方負担】

(借)仕   入 200  (貸)買 掛 金 200
(借)立 替 金 40   (貸)現   金 40

となります。

では、次に「売上諸掛り」も考えてみます。

「商品200円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、発送運賃40円を現金で支払った。」

【売上諸掛り-当店負担】

(借)売 掛 金 200  (貸)売   上 200
(借)発 送 費 40   (貸)現   金 40

【売上諸掛り-先方負担】

(借)売 掛 金 200  (貸)売   上 200
(借)立 替 金 40   (貸)現   金 40

《小切手》

小切手を受取るにあたって、誰が作成し振り出したものかによって会計処理は変わります。まず、どんな小切手が浮かびますか?




【他人振出小切手】と【自己振出小切手】ですね。

では、小切手受取のさい、2つの会計処理は異なります。

どのような会計処理を行うか考えてみましょう。

他人振出小切手の場合は、現金勘定で処理を行い、自己振出小切手の場合は、当座預金勘定で処理を行います。

自己振出小切手は流れを覚えておくと理解しやすいです。そもそも、自己振出小切手は以前に自分が振り出したもの。振り出しの際、当座預金勘定の減少として処理しています。

そのため、一度振り出した小切手が戻ってくるのだから、当座預金勘定の減少を取り消す処理をしていると考えます。

では、実際に取引を考えてみましょう。

「商品200円を売上げ、代金として小切手を受け取った。」

【他人振出小切手】と【自己振出小切手】の違いがどのようになるか分かりますか?

【他人振出小切手】

(借)現  金 200  (貸)売  上 200

【自己振出小切手】

(借)当座預金 200  (貸)売  上 200

になりますね。

《銀行からの一時的な借入》

通常、当座預金口座の残高を超えた金額の小切手を振り出すことはできません。しかし、銀行と当座借越契約を結んでおけば、一定額を限度とし、当座預金口座の残高を超えて小切手を振り出せます。

この内容って、すぐに何のことか気づきましたか?

【当座借越】の話です。文章で書かれると意外に悩むことも多いと思います。正確な知識は大切です。

さて、この当座借越。会計処理が2つありますが、違いも含めて分かりますか?




【二勘定制の場合】と【一勘定制の場合】ですね。

当座預金の預け入れや引き出しについて、二勘定制は当座預金勘定当座借越勘定の2つの勘定科目を使って処理を行い、一勘定制は当座勘定という勘定科目のみで処理を行います。

ここも説明だけだと分かりにくいところなので、取引を考えてみたいと思います。

「買掛金200円を小切手を振り出して支払った。なお、当座預金残高は160円であったが、借越限度額400円の当座借越契約を結んでいる。」

【二勘定制の場合】

(借)買 掛 金 200 (貸)当座預金 160
            (貸)当座借越  40

【一勘定制の場合】

(借)買 掛 金 200(貸)当  座 200

《現金の貸付け》

金銭の貸付けでは、通常借用証書を用いて行いますが、借用証書ではなく手形を用いることもあります。

借用証書による場合、手形による場合、実は会計処理が違いますよ。慌てて問題を解くと間違いやすい論点です。

では、この2つのパターン、正しい勘定科目と会計処理がイメージつきますか?




【貸付金と手形貸付金】です。金銭による貸付けでは貸付金勘定(資産)で処理を行い、手形による貸付けでは手形貸付金勘定(資産)で処理を行います。

ここも、つい間違いやすいところなので、注意して問題を読まないといけません。こういったものは、基本的な出題パターンに慣れるのが一番。

例えば、こんな感じで出題されます。

「取引先に対して現金200円を貸し付けた。」

答えは、【貸付金】。仕訳は、

(借)貸付金 200 (貸)現金 200

となります。

では、こちらは?

「取引先に対して現金200円を貸し付け、同額の約束手形を受け取った。」

答えは、【手形貸付金】です。仕訳は、

(借)手形貸付金 200(貸)現金 200

となります。

いかがでした?

苦手なところありましたか?

すぐ分かった人は気を抜かずに、スキマ時間などに何度も確認してください。