ど~も弟子です。

今日で、日商簿記3級でみなさんが苦手意識を持ちそうなところの第3回目最後となります。

1回目、2回目を読んでない方はせっかくなので見て下さい。

きっと最終確認に役立つと思います。

では、早速始めていきましょう!

《消耗品と消耗品費》

消耗品は、文房具など短期的に使用されるもので金額的にちいさいものです。
そんな消耗品ですが、会計処理は2種類あります。
また、どちらの方法でも、購入時と決算時に処理が必要となります。
ここでは、その2種類の会計処理の購入時と決算時にどのような会計処理が行われるかを考えてもらいたいです。
みなさん分かりますか?



【資産処理の場合】と【費用処理の場合】

です。
資産処理の場合、消耗品を買ってきたときに消耗品(資産)として処理し、あとで使用分を消耗品費(費用)に振替えます
一方、費用処理の場合、消耗品を買ってきたときに消耗品費(費用)として処理し、あとで未使用分を消耗品(資産)に振り替えます
では、同じ内容でも、資産処理の場合と費用処理の場合、正確に会計処理が行えるか確認してみて下さい。

「消耗品200円を購入し、現金で支払った。その後、決算日において消耗品200円のうち、40円分が未使用であった。」

【資産処理の場合】

 (消耗品)200 (現金)200
 (消耗品費)160 (消耗品)160

【費用処理の場合】

 (消耗品費)200 (現金)200
 (消耗品)40 (消耗品費)40

いかがですか?

どちらの会計処理でも、
・消耗品勘定 40
・消耗品費勘定 160
になりますね。

結論が同じでも、資料の与えられ方により求められる会計処理が異なるので、要注意の論点です。

《貸倒れと貸倒引出金》

売掛金は、当期に発生したものだけでなく、前期以前に発生したものもあります。
前期以前に発生したものは、貸倒れを考えて、貸倒引当金を設定するのが通常です。
では、当期に発生した売掛金、前期から発生した売掛金で、かつ、貸倒引当金が設定させている売掛金が当期に貸し倒れた場合どのように会計処理を行うでしょうか。



【当期に発生した売掛金が貸し倒れた場合】と【前期以前に発生した売掛金が貸し倒れた場合】

です。

当期に発生した売掛金が貸し倒れとときは、貸倒損失(費用)として処理します。
また、前期以前に発生した売掛金が貸し倒れたときは、まず貸倒引当金を取り崩し、貸倒引当金を超える金額は貸倒損失(費用)として処理します。
貸倒引当金が計上されている状態で、売掛金の貸倒れが生じた場合、貸倒引当金で貸倒部分を充当してよいのか、駄目なのか、資料を正しく判断できないと間違えてしまいます。
いわゆる、ダミー資料。
簡単な例示を挙げておきますので、問題文の違いを確認して、本番では引っかからないよう注意してください。

【当期に発生した売掛金が貸し倒れた場合】

「当期に発生した売掛金200円が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高が40円ある。」

 (貸倒損失)200 (売掛金)200

【前期以前に発生した売掛金が貸し倒れた場合】

「前期以前に発生した売掛金200円が貸し倒れた。なお、貸倒引当金の残高が40円ある。」

 (貸倒引当金)40 (売掛金)200
  (貸倒損失)160

《減価償却》

減価償却費の記帳方法は2つあります。
思いつきますか?




【直接法で記帳する方法】と【間接法で記帳する方法】

ですね。

では、この記帳方法による会計処理の違い分かりますか?
直接方で記帳する場合、減価償却費と同じ金額だけ直接、固定資産の金額を減額処理します。
間接法で記帳する場合、減価償却累計額という資産のマイナスを表す勘定科目で処理をします。
また、どちらの記帳方法でも、減価償却費の金額、減価償却費後の固定資産の帳簿価額は同じであることも忘れないで下さい。
では、簡単に見てみましょう。

「決算につき、建物の減価償却費200円を計上する。(期首帳簿価額1,000円)」

【直接法で記帳する方法】

(減価償却費)200 (建物)200

【間接法で記帳する方法】

(減価償却費)200 (減価償却累計額)200

どちらも、決算後は
・減価償却費 200円
・建物の帳簿価額 800円
ですね。

《日常の細かい業務に係る支出への備え》

企業では、日常発生する細かい支払いに備えて、各部署の担当者さんに一定の現金を渡して少額の支払いについてはこの現金で対応することがあります。
この担当者さんに渡された現金のこと覚えていますか?




【小口現金】

でしたね。
この小口現金、補給のタイミングがポイントとなります。
では、補給のタイミングはどのようなものがあり会計処理はどのように行うか分かりますか?

【支払報告と補給が同時でない場合】と【支払報告と補給が同時の場合】

があります。

支払報告と補給が同時でない場合の会計処理は、定額資金渡法では使った分だけ小口現金を補給するため、補給分だけ小口現金(資産)の増加とします。
また、支払報告と補給が同時の場合の会計処理は、支払時の仕訳と補給時の仕訳をまとめて行います
では、具体的に確認してみましょう。

「小口現金係の支払報告にもとづいて、小口現金400円を小切手を振り出した補給した。
なお、報告内容は消耗品費200円、雑費200円であった。」
おなじ問題でも、支払報告と補給のタイミングにより会計処理が変わることに注意してください。
まずは、タイミングが異なる場合

【支払報告と補給が同時でない場合】

(小口現金)400 (当座預金)400

次は、タイミングが同じ場合ですね。

【支払報告と補給が同時の場合】

(消耗品費)200 (当座預金)400
(雑  費)200

《資本の引き出し》

日商簿記3級の対象は個人商店です。
個人商店の場合、店主が店の出資者となります。
そのため、店の現金等を店主が自分自身や家族のために使うことができます。
いわゆる「資本の引き出し」ですね。
この「資本の引き出し」の処理として2つの方法があります。




【資本金勘定で処理する方法】と【引出金勘定で処理する方法】

です。

資本金勘定で処理する方法の考え方は、店主がお店の現金や商品を私用に使うなど、資本を引き出したときは、資本金(純資産)の減少として処理するものです。
引出金勘定で処理する方法の考え方は、資本を引き出した時、資本金の代わりに引出金という資本金のマイナスを表す勘定科目で処理するものです。

「店主が商品200円を私用で使った。」

【資本金勘定で処理する方法】

(資本金)200 (仕入)200

【引出金勘定で処理する方法】

(引出金)200 (仕入)200

また、ここでは、取扱いませんでしたが、決算では、引出金勘定で処理した場合、引出金を資本金勘定に振替えます。

(資本金)200 (引出金)200

この会計処理を行うことで、資本金勘定による処理と同じ結論になります。
資本金・引出金の論点は、日商簿記3級特有の論点になりますので、特に注意して下さい。

っと、以上でした。

確認できましたか?

直前とはいえ、まだ時間があるので、不安や苦手意識が残る部分はしっかりと確認してください。
まだまだ、やれます!
そして、最後が一番伸びます!!

ここで、確認です。
1回目~3回目までで扱ったのは14項目。 下に、チェックもできるようにまとめておいたので使ってみてください。

では、合格をお祈りしています!!