「スッキリわかる日商簿記」シリーズから、「日商簿記初級」が刊行されております…。
見本をもらっていたのにもかかわらず、刊行情報に出しそびれていました…。
…と思っていたら、優秀な弟子さんが、すでに記事にしてくれていました。
ありがたい!

去年度まであった「日商簿記4級」がなくなり、今年度から「日商簿記初級」としてリニューアルされた試験で、それに合わせて「スッキリわかる日商簿記」シリーズが刊行されました。

刊行からしばらく経ちますが、ウワサでは、結構、売れているみたいですよ、この本。

簿記のすっごい初歩、基本のところを巻頭カラー「ざっくり講義」で丁寧に解説していますので、初級を受けなくても、初めて簿記をやる、っていう人は、その部分だけでもご覧になってみるとよろしいかと思います。

・・・で。

初級を作っていて、久しぶりに見たのが「簿記上の取引」というもの。
コレ、基本なんだけど、3級では試験に出ていないということで、3級のテキストには載せてないんですね。(なんなら存在を忘れていました…)。
・・・だから、ちょっとここで解説を。

【実は仕訳は・・・】

「取引があったら仕訳をする」と習っていると思うのですが、実はどんな取引についてもすべて仕訳をする、というわけではないのです。

取引のうち、「簿記上の取引」に該当するものだけ、仕訳をします。

【簿記上の取引ってなに?】

「簿記上の取引」というのは、資産、負債、純資産の増減がある取引のこといいます。
ですから、たとえば、「店舗物件について、賃貸借契約を結んだ」という取引の場合は、契約をしただけで、資産、負債、純資産の増減はないので、「簿記上の取引」には該当しないのです。したがって、この取引については仕訳しません。

一方、たとえば、「現金100万円が盗まれた」というのは、一般的には取引とはいいません(日常の取引には該当しません)。ですが、盗難によって現金という資産が減っているため、「簿記上の取引」には該当するのです。ですから、これについては仕訳をします。

・・・という内容も初級では出題範囲となっています。

【具体例をみてみよう】

問題としては、

次のうち、簿記上の取引でないものはどれか?

  1. 給料の支払い
  2. 建物の賃貸借契約の締結
  3. 銀行からの資金の借入れ
  4. 現金の盗難

…って感じでしょうか?

答え(簿記上の取引でないもの)は、2.建物の賃貸借契約の締結…です。

1…給料を支払ったら、現金や預金(資産)が減る→簿記上の取引
3…銀行から資金を借り入れたら、現金や預金(資産)が増える→簿記上の取引
4…現金が盗まれたら、現金(資産)が減る→簿記上の取引

…ってなります。

基本的で割と重要なので、3級や2級を勉強されている方も、チラッとおさえておいてください。