6月11日に行われた第146回日商試験を受験した方、お疲れ様でした!

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最近、毎回のように、2級商業簿記でドキドキする問題が出題されているので、今回はどんな爆弾が仕掛けられているのか、と不安に思っていたのですが、ふたを開けてみたら、日商簿記3級も日商簿記2級も非常にスタンダードで。
解きやすい問題でしたね。

では簡単に今回の日商簿記3級と日商簿記2級、どんな問題が出題されていたのか、見ておきましょう。

【日商簿記3級】

第1問 仕訳問題

1.商品の仕入、約束手形の裏書譲渡、引取運賃の処理
2. 備品の売却
3. 収入印紙の処理
4. 売掛金の回収、貸倒れの処理
5. 仮払金の精算

どれも基本的な内容です。
しいて言うなら、3の収入印紙の処理でしょうか。
収入印紙を使用したときは、租税公課(費用)で処理します。

第2問 補助簿の選択

取引を読んで、どの補助簿に記入されるか、を答える問題です。
これも、ふつうに仕訳をして、補助簿を選択すればよいので、簡単だったかと思います。
該当する補助簿がないものもありましたが、問題文にその場合の指示もあったので、さほど迷わなかったのではないかと思います。

第3問 合計残高試算表の作成と掛明細表の作成

売掛金明細表と買掛金明細表の両方を作成するため、仕訳の「売掛金」や「買掛金」のうしろに商店名を書いておく必要があります。
そのため、集計が大変ですが、丁寧に仕訳をして、落ち着いて集計をすれば、内容は簡単なので、高得点が狙える問題だと思います。

一応、仕訳だけ示しておくと、次のようになります。
(手書きでみづらい上、自己流の勘定科目の表記ですみません。)
3q_1 (1)

略した勘定科目の意味は次のとおりです。

C…現金(CashのC)
当ヨ…当座預金
U×…売掛金
K×…買掛金

これ、18歳で初めて簿記を勉強したとき、3級を教えてくれた大学の先輩が使っていた、下書き用紙用の勘定科目なんです。
そのまま、20年以上、使っていますが、とても便利。

まあ、それはどうでもいいのですが、集計ミスだけ注意すれば大丈夫な問題でしたね。

第4問 伝票の起票

取引を読んで、伝票に記入する問題です。

よくあるスタンダードな問題。

(2)では、最近よく見るICカードの出題。
ICカードにチャージしたときは、「仮払金」で処理して、ICカードを使って電車やバスに乗ったとき、「旅費交通費」に振り替えるという問題ですね。

出金伝票は使わないので「記入なし」と答えるところがあるのですが、これも問題文に指示があるので、大丈夫かな・・・。

ただ、これ、、、第4問自体、「静岡商店における各取引の…」という問題なのに、(1)で「静岡商店へ商品¥400,000を売り上げ…」ってあるんですよね。
ってことは、「静岡商店が、静岡商店に商品を売り上げたの?」って感じなのですが、まあ、そこは考えず、ふつうに取引を仕訳すれば答えは出ますね。

第5問 貸借対照表、損益計算書の作成

決算整理事項は基本的なものばかりです。

ちょっと前までは、財務諸表の作成が出題されると、合格率がガクンと下がっていたのですが、最近はみなさん慣れてきたようで、財務諸表の作成が出題されたからと言って、さほど合格率に影響はないようです。

今回の場合は、勘定科目の空欄がちょっと多めなので、少し苦戦したかもしれませんが、完答できなくても、ほかで得点できていると思うので、大丈夫でしょう。

…というわけで3級は合格率は高めな感じがします。
直感で「合格率は45%~50%」と思ったのですが、どうでしょうね。

【日商簿記2級】

第1問 仕訳問題

1.クレジット売掛金
2.研究開発費
3.圧縮記帳
4.会社の設立時の処理
5.消費税の処理(税抜方式)

クレジット売掛金とか、圧縮記帳とか出ていますが、ほんと、教科書レベルの問題なので、簡単だったと思います。

第2問 現金と当座預金

1.銀行勘定調整表の作成
2. 当座預金の修正仕訳
3. 貸借対照表の現金、当座預金の金額

内容自体は難しいものではありません。問題集をしっかり解いていれば、解ける問題です。

本問の銀行勘定調整表は、銀行残高からスタートする、銀行残高基準法です。
加算と減算を間違えずにできたでしょうか?

あと、【資料】1の「手許に残っているもの」の内訳なのですが、次のようになります。

~~~~~~~~~~~~~~~~

通貨(¥121,200)→現金
他人振出しの小切手(¥16,000)→現金
収入印紙(¥6,000)→貯蔵品
配当金領収証(¥7,500)→現金
郵便切手(¥5,500)→貯蔵品
送金小切手(¥10,000)→現金

~~~~~~~~~~~~~~~~

第3問 精算表の作成

取引の量は多いですが、内容は基本的。

外貨建て買掛金の換算とか出ていますが、これも基本問題集には入れていますから、大丈夫ですよね…?

あとは建物の減価償却のところ、新建物部分については残りの耐用年数(30年-10年)で計算しますよ、というのが、ちょっと注意する点でしょうか。

どこで小難しい取引(問題文が読み取りづらい取引)が出てくるかと思いながら、問題文を読んでいたのですが、今回はそういうの、なかったですね。

第4問 標準原価計算(シングルプラン)

ふつうの標準原価計算の問題。
シングルプランなので、仕掛品勘定には標準原価で記入します。
パーシャルプランのほうが解きなれている人、多いかな…。
でも、内容は基本的なものだし、基本問題集に載っている内容だから、大丈夫なハズ、、、なんですが。

第5問 総合原価計算

仕損(終点発生、完成品負担)のある単純総合原価計算の問題です。
テキストの基本問題レベルの、簡単な問題なので、さくっと解けたと思います。

…ということで、いつもドキドキ、わくわく?の2級の出題ですが、今回は、「アレ?」と思うくらい、普通の問題でした(11月が怖いわ)。

直感で、「合格率は40%…う~ん38%以上はあるよね…」という感じ。

今回、受験をされた方、お疲れ様でした!
ちょっとゆっくり休んで、次の目標に向かってくださいね。